コラム
Column
【歯周病】生活習慣病との関係と歯周病になりやすい理由
こんにちは。
中間市、中間引野線沿いにある歯医者「蓮花寺ニコ歯科クリニック」です。
歯周病は、喫煙やストレス、糖尿病などの身体の病気が関係していることがわかってきました。
歯周病の炎症によって出る毒性物質が、歯肉の血管から全身に入り込んで、様々な病気を引き起こしたり悪化させる原因となっていることが明らかになっています。
今回は、歯周病と生活習慣病の関連性や歯周病予防についてお話しします。
生活習慣病とは?
生活習慣病とは毎日の生活習慣が原因によって発症する病気のことです。
生活習慣は食事や運動の習慣を始め、喫煙・飲酒・睡眠などが含まれています。
歯周病と関連がある生活習慣病は以下の4つです。
- 糖尿病
- 心疾患
- 脳血管疾患
- 動脈硬化
生活習慣病は発症しても自覚がなく、診断を受けたときには症状が進行しているケースも多く見られます。
生活習慣病によって動脈硬化を引き起こすと、心臓や脳などの重大な疾患につながる恐れがありますので早めの対策が大切です。
歯周病との関係性
歯周病は、喫煙やストレス、糖尿病などの身体の病気が関係していることが、近年の研究でわかってきました。
歯周病と糖尿病
歯周病は糖尿病の合併症の1つといわれています。
歯周病菌が血流に乗って全身を巡るとインスリンという糖の濃度を下げる分泌物が作用しにくくなり、血糖値が高いままになってしまいます。
そのせいで糖尿病が悪化してしまうのです。
参照:厚生労働省 e-ヘルスネット【口腔の健康状態と全身的な健康状態の関連】より >
歯周病と心疾患
歯周病が悪化して歯周病菌が増えると、歯肉の血管を通り血流に乗り、心臓へ移動します。
その歯周病菌が心臓の血管壁に炎症を起こしてしまいます。
すると炎症した部分が動脈硬化を起こし、狭心症や心筋梗塞を引き起こしてしまうのです。
歯周病菌による炎症は様々な病気を引き起こしたり悪化させたりする原因となります。
しかも歯周病菌は、誤嚥により気管支から肺にたどり着くものもあり、誤嚥性肺炎の原因になっています。
また早産・低体重児出産にも関与していると言われています。
コラム:【歯周病】身体の健康はお口の健康から!歯周病が全身に及ぼす影響を解説 >
歯周病にならないために
歯周病を放っておくと、身体の中にまで悪影響を及ぼすため、普段から予防をしていくことが大切です。
歯周病予防に重要なことは、毎日の歯みがきと定期的な歯石除去です。
毎日の歯みがきに、デンタルフロスや歯間ブラシをプラスして、歯ブラシだけでは落とすことのできない歯と歯の間の汚れをしっかり落とすことも大切です。
すでに歯周病になってしまった方は、定期的に歯科医院へ通って、歯みがきで落とせない歯石&プラークの除去と歯面清掃&研磨を受けましょう。
重症化した方は、「再生療法」などの歯周外科治療が必要です。
当院では、歯の根っこの表面についている汚れの除去、殺菌にエルビウム・ヤグレーザーを使用しております。
これは、手術の予後の改善に役立ちます。
中間市の歯医者「蓮花寺ニコ歯科クリニック」の院長は、学生時代より歯周病について学んでまいりました。
歯周病予防を始め、歯周再生療法やレーザー治療の経験も豊富ですので、歯周病にお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。